Clonetics™ ヒト初代細胞 / 培地
肝非実質細胞/培地
より複雑なin vitro肝臓培養の構築のために
ロンザは初代肝臓細胞の他に非実質細胞として、ヒト肝星細胞、肝クッパー細胞そして肝臓由来内皮細胞をご提供致します。これらの細胞によって、より複雑かつphysiologically relevantな肝臓培養モデルを構築し、肝臓関連の疾患研究や毒性試験に適用することが可能です。
ヒト肝臓由来内皮細胞
肝組織において、内皮細胞は血管や類洞に隣接して、これらの構造を保持する役割を果たします。ロンザの肝内皮細胞は、CD146によるポジティブ選択で単離し、CD32b,vWF等の内皮細胞マーカ―により品質保証され、限られた継代の範囲内で内皮細胞の形態を維持します。
White Paper ; 肝類洞内皮細胞の薬物動態/クリアランスについて ~継代数に伴うアセチル化低密度リポタンパク(ALDL)の排出効率の変化~
CD32b抗体によるヒト肝内皮細胞の染色(赤) |
ヒト肝内皮細胞の明視野イメージ |
肝クッパー細胞
クッパー細胞はマクロファージの一種で、肝組織における細菌や毒物からの防御反応を司ります。クッパー細胞は典型的なマクロファージ形態を示し、活性化により炎症性サイトカインや増殖因子の生産を開始します。
クッパー細胞の長期間に亘る活性化はしばしば 非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、また、ある種の化学物質による肝傷害に関連付けがなされます。
単離されたクッパー細胞は播種時の形態やLipopolysaccharide(LPS)刺激による応答により品質評価を受けます。クッパー細胞は10%FBSを添加したRPMI培地により維持されます。
クッパー細胞の明視野イメージ |
LPSに対する応答性(各ロットで数値化した情報をご提供しています) |
肝星細胞
星細胞は肝臓において主にレチノイドを蓄積する働きを持ちます。肝傷害の応答として、星細胞は蓄積されたレチノイドを失い、コラーゲンマトリックスを蓄える線維芽細胞のような細胞に分化し、最終的に肝硬変へと至ります。
星細胞はプレート播種後、直ちに活性化状態に遷移します。当細胞製品はPassage 0ないしはPassage1の状態で凍結保存されています。品質チェックとして、星細胞の形態確認およびVinculinm, Vimentinまたα-SMAのフローサイトメトリーによる確認が実施されています。
星細胞の明視野イメージ |