検出
MycoAlert™ マイコプラズマ検出キット
MycoAlert™マイコプラズマ検出キットは、180種のマイコプラズマの大部分(細胞培養汚染の主要原因となっている6種のマイコプラズマを全て含む)に存在し、真核細胞には存在しないマイコプラズマ酵素の活性を利用した高度な生化学検査キットです。サンプル内の生存マイコプラズマは溶解され、酵素がMycoAlert™基質と反応し、ADPからATPへ変換触媒されます。MycoAlert™基質の添加前(測定A)および添加後(測定B)のサンプル内ATPレベルを測定することにより比率が算出され、この比率により、マイコプラズマの存在の有無が示されます。
利点
- 簡単な2段階アッセイで20分以内に結果を判定
- 寒天培養と同程度の精度
- PCRまたは染色法で頻繁に起こる偽陰性結果を回避
- 低いマイコプラズマ汚染レベル(50 cfu/ml未満)でも高感度な検出が可能
- 検査の性能をモニターできる便利な酵素アッセイコントロール
用途
- 一般的なマイコプラズマおよびアコレプラズマ汚染をすべて検出
- 現在までに44のモリキュート種で検査済み
- 細胞培養スクリーニングに最適
- 培地成分による干渉は最小限
技術資料
アッセイの原理
MycoAlert™キットを使ってアッセイしたマイコプラズマ非感染細胞と感染細胞の発光キネティクス。B/Aの割合はマイコプラズマの有無を示す。
マイコプラズマ検出法の比較
HepG2細胞にA.laidlawii sp. を感染させ、それぞれの検出法を比較した。スタンダードアッセイは独立したラボで行った。B/Aの割合はマイコプラズマの有無を示している。
シングルアッセイにもマルチプレートアッセイにも対応可能なシンプルなプロトコル