正常なヒト単球は末梢循環血中に見られます。正常なヒト単球は、単球の循環や組織マクロファージへの分化の際に宿主防衛の重要な役割を果たし、強力な抗原提示能によってin vitroおよびin vivoで樹状細胞への分化が可能です。単球はスクリーニングを受けた健常なドナーの末梢血から単離されています。末梢血は、血液成分分離装置を使用して、ドナーから採取されます。単核細胞を豊富に含む細胞製品は、追加処理で密度勾配遠心分離され、赤血球および好中球を取り除かれます。そして免疫磁気ビーズ法を用いて、CD14の単球を単離しています。

推奨培地
単球表現型を保持するために、血清含有培地が推奨されています (10%のFBS（ウシ胎児血清）を含む培地が一般的に推奨されています)。M-CSF（10 ng/ml）を添加することも可能です。破骨細胞を産生する場合は、水溶性のRANKリガンド（30 ng/ml）およびM-CSF（30 ng/ml）を血清含有培地に添加する必要があります。樹状細胞を産生する場合は、GM-CSF（50 ng/ml）およびIL-4（50 ng/ml）LGM-3™を添加したリンパ球増殖用基礎培地－3などの無血清培地を使用する必要があります。

用途

• 細胞傷害性試験

細胞： -180℃
培地： 2℃ – 8℃

凍結細胞融解マニュアル