トップページ > 製品情報 > エンドトキシン > エンドトキシン検出製品(オンラインカタログ) > エンドトキシン検出試薬 > PyroCellⓇ MAT HS システムー単球活性化試験法

弊社製品使用上の注意点

エンドトキシン検出試薬

PyroCellⓇ MAT HS システムー単球活性化試験法

絶賛発売中

MAT HSシステムとは?
MAT(Monocyte Activation Test:単球活性化試験)とは、パイロジェン(発熱性物質)の刺激により、ヒト血液単球から放出される炎症性サイトカインを検出するin vitro試験です。

従来の実験動物を用いた試験法である、 ウサギ発熱性物質試験(RPT) やカブトガニの血液を用いた(エンドトキシン試験(BET) に替わる試験法です。
MATは、欧州薬局方(2.6.30 章)に公定法として収載されており(2010年に収載、2017 年改定)、動物を使用した RPT、BET の代替法として推奨されています。

開発の経緯
経口製剤は、患者の生命を脅かす反応を誘発する可能性のある発熱性物質を含まないことが求められます。医薬品の安全性を担保することに貢献してきた従来の試験法は、ウサギなどの実験動物 に依存してきました。持続可能な開発目標(SDGs)のほか、現代の医薬品製剤とその製造の複雑化により、従来の発熱性物質試験法の有用性は限られています。

私たちロンザは、数十年にわたるエンドトキシンの専門知識を活かし、発熱性物質試験の試験手法に影響を及ぼす規制環境の変化を見据えて来ました。ロンザはグローバルの様々な規制に対応するため、従来の試験法に替わる、MAT(Monocyte Activation Test:単球活性化試験)による PyroCell® MAT システムを開発しました。

MAT の特長
測定結果の信頼性  - MAT は欧州薬局方収載の試験法。
測定結果の定量化  - 発熱活性EU/mL で算出。
実験動物不使用  - ウサギ発熱性物質試験からの脱却。
ヒト特異的な測定結果 – ヒト初代細胞とヒト血清培地を使用することにより、パイロジェンに対するヒトの生体免疫反応をin vitro で再現可能。
柔軟なカスタム性  – 生物学的製剤の安全な試験のためのサプリメント(専用培地)の選択可能。

製品の品質と安全性
エンドトキシンフリー  – MAT 試験キットのPBMC は、エンドトキシンフリーな環境におけるヒトからの献血により提供されています。
厳密な検査パラメーター  – 独自のMAT 試験パラメーターにより製品の品質が担保されています。
凍結保存ドナープールの使用  – 健康なヒトドナーからプールした凍結保存細胞を使用しています。試験前の細胞分離も不要です。

MAT の試験方法
PyroCell Ⓡ MAT システム は、細胞培養上清中に分泌された炎症誘発性サイトカインであるIL-6 を検出することにより、自然免疫において重要な役割を果たすヒト単球の反応を測定します。

測定方法は、最初にPyroCell®pMAT細胞に試験物質を暴露し、18~24時間37℃でインキュベートします。その後、培養上清に分泌されたIL-6を抗IL-6 ELISA法で検出して、検量線を作成します。試験試料中に含まれるIL-6は、抗IL-6 ELISAで検出される吸光度を基に発熱活性(EU/mL)を算出します。

およそ2日間の工程で、これまで多くの時間やコストを必要としていたウサギ発熱性物質試験に代わる、発熱性物質試験を実施することが可能です。

 

試験方法の詳細は、以下のリンクからダウンロードしてください。
PyroCell® MATクイックガイド
PyroCell® MAT Manual

 

pMAT細胞/専用培地

MAT のコンポーネント
■凍結保存ドナープールされたPBMC (ヒト、pMAT 細胞)
■最適化されたヒト血清 MAT 専用培地
■ヒトIL-6 ELISAアッセイ

 

EU公定法による発熱性物質の検出方法比較

欧州医薬品医療品質部門EDQMは2026年までにRPTを終了すると発表しています。

パイロジェン試験の適合性

MAT試験の工程

オーダー情報