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トップページ > よくあるご質問(FAQ) > プロトコルで推奨される指定播種密度を上回る密度で細胞を播種することはできますか? また、一般的な初代細胞が耐えうるDMSOの最低希釈値を教えてください。
推奨播種密度は、下記2つの目的のために設定されています。
1. 残留DMSOを十分希釈し、細胞を接着させるため
2. 継代ごとに倍化数が最大となるようにするため
これまでの弊社の経験上、多くの初代細胞は培地中に残存するDMSOの影響よりも、溶解直後の遠心分離によるダメージのほうが大きいことがわかっています。このため、細胞保存溶液中のDMSOを取り除くための遠心分離は、細胞バイアルを溶解した直後には実施しないようご注意ください。ロンザで扱う多くの初代細胞は、溶解直後の遠心操作はせずに、推奨播種密度で培養するよう推奨されています。 多くの研究者の間では、DMSO濃度の閾値は1%程度というのが一般的な見解です。ロンザ初代細胞の多くは、10%DMSOを凍結保存溶液中に添加していますので、凍結バイアルを融解したら少なくとも10ml の培地を加え希釈したうえで培養しないと、生存率や接着率に影響を与えかねません。理想としては、少なくとも20ml以上の培地で希釈し播種することが推奨されます。またこれに関係なく、初期の培養播種密度がプロトコールに指定される播種密度でない場合には、保証対象外となりますのでご注意ください。
培養初期の初代細胞を推奨播種密度で培養する事で、1継代あたりの分裂能を最も増やすことが可能です。培養初期に指定播種密度で複数のフラスコに播種すると、コンフルエンシーに至るまでの時間は長くなりますが、高い比率での分割が可能となります。また、推奨播種密度で培養する事により、継代作業を最低限にし、次の継代までに要する時間を最大限にします。 継代操作は細胞にとって非常にストレスがかかる作業になる一方で、細胞の健康状態や形態を最も良い状態で維持するためには必要な作業です。ロンザ初代細胞の多くは増殖のために細胞間相互作用が必要です。指定播種密度を下回る条件で培養した場合には、増殖しなくなったり死滅してしまったりする場合がありますのでご注意ください。
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